高い時期は、西洋人参とか10cmあるかないかくらいの短いもの3本で198円とかですし、キャベツも1玉で300円くらいしまする時期もあります。
やすい時はいいのですが、高い時はサラダなんて高級品でお金持ちの食べ物になってしまいます。
特に冬だとお鍋の季節で手軽に簡単に野菜をたくさん食べられるのに、野菜が高い時期だと野菜だけで食費をかなり圧迫してしまいます。
このような状態になってくると、「ビタミン不足による体の不調」「栄養不足による子供の成長」が心配になってきます。
体では作れないビタミンが不足しがちな「現代の食事事情」
体内で作ることができないというのはどういうことかというと、例えば空腹で体内にエネルギーが残っていない場合「筋肉や脂肪を分解して糖質」に変えます。
しかし、ビタミンとミネラルはこういった形で体内で作ることができないので、食事で補給しないといけないのです。
そのため、ビタミン不足が長期に渡ると『脚気』や『壊血病』などの病気を引き起こします。
『壊血病』は国民的人気漫画の『ワンピース』でも出てきており、何ヶ月~何年も海を移動していた大航海時代では当たり前に起こる病気でした。
今の時代のように冷蔵庫もないので、新鮮な食料を長い間保存できず、ビタミン不足になりやすかったのが原因です。
その点、現在ではここまで重度のビタミン不足による病気というのはほとんど起こりません。しかし、現在でもビタミン不足になる可能性は十分にあります。
例えば、野菜を好きなだけ食べられるサラダバー。他にもハンバーガーやサンドイッチにも野菜入っていますが、これらも注意が必要です。
これらで使われる野菜は主にカット野菜が使われており、食物繊維などは食べれば食べる分だけ摂れますが、ビタミンなどは洗浄や殺菌の間に流れ出ています。
もちろんゼロになったというわけはありませんが、買ってきたものを切って調理したものに比べると少なくなっていると思った方がいいでしょう。
ですので、野菜が高騰しているからカット野菜を使った料理で「野菜が取れているから大丈夫」と思っていても、実はそんなに栄養素は取れておらず、気づけば脚気の症状が出ている・・なんてことも考えられるのです。
ビタミンB群が不足した時に起こる成長阻害
体の成長には「肉!タンパク質がいい!」と言われていますし、成長期の子どもはお肉を好んで食べるため、意識して食べさせないと自然と野菜不足になります。
お肉を食べるのは体を大きくするために重要なことですが、そのためには「あるビタミン」が必要になります。それがビタミンB6です。
ビタミンB6を野菜で摂らない場合は、「にんにく」「まぐろ」「レバー」などに多く含まれています。でも、レバーが嫌いな子って多いじゃないですか?
あの焼いたらパサパサした感じが嫌だとか、独特の臭みが子供には不評ですよね。かといって生レバーはあまり家では食べないですよね…
あと、まぐろもそうですけど、魚があまり好きじゃないって子も多いですよね。大人になると魚の美味しさもわかってくるんですけど、子供の頃はお肉が食べたいものです。
そのため、どうしても普通に食事をしていても不足してしまうのがビタミンB6で、これが不足すると筋肉や血液を作る働きが弱くなり、体の成長が遅れがちになってしまいます。
また血液は体の隅々まで、栄養素を送るためのものなので、血液の流れが遅くなれば、その分だけ必要な箇所に栄養が行かなくなります。この筋肉や血液を作る働きが弱ければ、体の成長率も他の子より小さくなってしまうでしょう。
そのためレバーや魚が苦手な子は、より野菜からビタミンを摂る必要があります。
しかし冒頭でも話したように、野菜が買いたくても高くなると、なかなか手がでないため自然と野菜を食べる量が減ってしまいます。
食事で栄養が摂れない時こそ、栄養補助食品の出番です
ちなみに私が大学時代に学んだ知識からスポーツクラブの保護者にアドバイスをする時は、粉末タイプやタブレットのサプリメントはオススメしていません。
理由は人工甘味料や添加物も同時に取ってしまうからです。
その辺りの詳しい内容は、また次の機会にお話し出来ればと思います。
ビタミンはどれか単体だけ取ればいいというものではないので、野菜が高くて食べられないということは、全体的に食事から取れるビタミンが減少していくことになります。
そうならないためにもサプリメントを活用する際は、ビタミンやミネラル、その他の栄養素がバランスよく取れるものを選ぶことをオススメします。