それほど子供の成長にとって生活習慣(食事、運動、睡眠)は大切です。その中でも睡眠は身長を伸ばすという点のみならず、子供の成長には睡眠が大きく関わってきます。
昔からよく言われる、「22時から午前2時のゴールデンタイム」に成長ホルモンが分泌されるから、その時間に寝ていることが重要だというのは最近では間違いだと言われています。
最近の研究では、眠っている時間では無くいかに質の良い睡眠をとるかが大切ということが分かってきました。では、いかにして質の良い睡眠を取るのか、ここでは子供がより良い睡眠を取るためのコツを紹介していきたいと思います。
質の良い睡眠をとるためには、夕食は就寝2時間前までに
体温が上がってしまう原因は遊びや入浴など様々ありますが、食事もその一つです。食事をするとそれを消化するために胃が活発に動き、体温が下がりにくくなってしまうのです。
また大人がよく胃もたれと表現しますが、寝る直前に食べることによって翌朝になっても完全に消化しきらずにスッキリと目が覚めない、早起きが出来ない、夜眠れないという悪循環に陥る可能性もあります。
食事は就寝時間の2時間前までに済ませることで寝付きもよくなり、次の朝も空腹で目が覚めるという好循環を生み出すキッカケにもなります。
読んで字のごとく、夕食はなるべく夕方近くに食べることが理想なのです。
朝食をしっかり食べる
またその朝食でトリプトファンという必須アミノ酸を摂取することが出来れば、より快眠に繋がってきます。トリプトファンは眠気を誘うメラトニンの原料になります。
そのメラトニンに変わる過程でトリプトファンはまずセロトニンに変わるのですが、そのセロトニンはやる気などといった活気のある生活のもとになります。
そして夜間にはそのセロトニンがメラトニンに変わり、睡眠を促してくれるというわけです。
トリプトファンを多く含む食品としては納豆、肉や魚、卵といった朝食の定番と言ってもいいものが並びます。つまり特別なことはする必要は無く、朝食をしっかり食べるということが重要なのです。
テレビ、スマホは就寝1時間前までに
テレビやスマホに関しても同様に、快眠の妨げになってしまう可能性があります。
これは眠る前の食事と同じように興奮して体温が上がってしまったり、交感神経が優位になってしまうために寝付きが悪くなるということが原因の一つですが、その他にもブルーライトの影響も大きいと言われています。
太陽光と同じとも言われるブルーライトは寝る直前まで長時間浴びていると、体内時計を狂わせてしまうとも言われています。
寝る直前はテレビのみならず、ブルーライトを発するものから離れて穏やかに過ごすのが良いですね。
習慣的な適度な運動
早稲田大学 スポーツ科学学術院の教授で睡眠医療認定医師の内田直先生が運動と睡眠の関係について、スポーツ科学と睡眠医学の見地から言うと、以下のようなことです。
その鍵は習慣的な運動にあります。運動するとぐっすり眠れることはよく知られていますが、実は、一日運動しただけでは、その日の睡眠の質は大きく向上しません。
深い睡眠(徐波睡眠)がわずかに増加する程度です。
内田先生は睡眠に最適な運動としてウォーキングを挙げられていますが、子どもで言えば外でしっかり遊ぶといったことが当てはまるのではないかと思います。
毎日を一定のリズムで過ごす
休日になると「ついのんびりしてしまって寝坊する」ということは、大人でも子どもでもあると思います。
しかし、休日になると寝坊してしまうというのは、その事自体がすでに睡眠不足、快眠が出来ていないという証拠だそうです。
特に土曜日の夜、翌日は休日だからと遅くまで起きていたりすると、日曜日の朝は起きるのが遅くなってしまい、更に日曜日の夜は眠りにつくのが遅くなるという悪循環が見られることが多く、一度崩れたリズムをもとに戻すのは至難の業です。
起きる時間、寝る時間を決めて出来る限り一定のリズムで過ごすことが大切です。
身長を伸ばすために睡眠とともに重要なのは?
しかし眠っているだけではなく、たくさん食べ、必要な栄養素を取り入れるなど、様々な要素が子供の身長を伸ばすために必要になることは言うまでもありません。
今回は睡眠のコツを紹介しましたが、食事で子供に必要な栄養素を摂らせるという点では、お父さん、お母さんの協力が必要になってきますね。
普段の食事で栄養バランスが崩れているなと感じたら、トータルアップやジュニサプなどの成長サプリメントを併用するのも、お子様の成長には友好的だと思います。
子供の成長は親にとってかけがえのない喜びです。正しい知識を持って、子供の成長を見守りたいですね。