小学生の6年間は、急激に身長の伸びる時期です。親戚や知り合いの子に会うたび驚かされた、という経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
自分の子どもの成長が心配になってしまうときは、平均身長を基準にして比べることをおすすめします。今回は文部科学省が平成28年度(2016年度)に実施した「学校保健統計調査」の結果を元に、小学生の学年・男女別の平均身長を解説していきます。
小学生の平均身長 学年別の調査結果
■小学校1年生(6歳)の平均身長
男子 116.5cm
女子 115.6cm
1年生(6歳児)の時期は、生まれた月によって身長差が大きい学年です。例えば6歳0か月と11か月の子では、およそ6cmの平均身長差があります。お子さんが平均身長に満たなくても、6歳の低身長症の基準107cmを下回らなければ心配ありません。
■小学校2年生(7歳)の平均身長
男子 122.5cm
女子 121.5cm
2年生になると活発に走り回って遊ぶようになります。子どもの運動量が増えたと感じたら、栄養バランスの良い食事を用意して、子どもの成長をサポートしてあげましょう。
■小学校3年生(8歳)の平均身長
男子 128.1cm
女子 127.2cm
中学年になると、少しずつ男女の体形の差が現れてきます。この頃の身長差は男子の優位や出生月による違いが見られますが、女子の中には徐々に身長が伸びだしてくる子も。
■小学校4年生(9歳)の平均身長
男子 133.6cm
女子 133.4cm
4年生は、男女の身長差がほとんどなくなる学年です。中学年は身体的成長・学力ともに差が出る「9歳の壁」があるとも言われています。学力をキープするための勉強も、身長を伸ばす努力も、気を抜かずに続けていきましょう。
■小学校5年生(10歳)の平均身長
男子 138.8cm
女子 140.2cm
女子は5年生くらいになると男子より先に思春期を迎え、身体つきの変化とともに身長もグンと伸びてきます。
■小学校6年生(11歳)の平均身長
男子 145.2cm
女子 146.8cm
男子も思春期を迎え、急激に身長が伸びます。男女の間で運動能力にも大きく差が現れますが、身長に関しては先に思春期を迎える女子の方が大きいということも多いです。
小学生の子どもの成長に大切なこと
文科省が実施してきた学校保健統計調査を分析してみると、今からおよそ100年前、1901年より約10cmも平均身長が伸びています。
ところが2000年代に入ると、平均身長の推移は横ばいに。その理由は「睡眠不足」「運動不足」「栄養価の偏り」などが原因と考えられています。子どもたちの成長をどのようにサポートしていけばよいのでしょうか?
■小学生の身長を伸ばす要素:適度な運動
成長期の身長は、ジャンプや走ったときの衝撃によって軟骨部分が刺激されて成長することが分かっています。野球やサッカー、水泳、縄跳びなどの「しっかりした運動」なら、1日合計で60分程度行うのが理想とされています。
■小学生の身長を伸ばす要素:バランスの良い食事
運動の効果を高めるには、たんぱく質や脂質を中心としたバランスの良い食事が欠かせません。それ以外にも、10歳では成人と同じく一日700mgのカルシウムを摂取すべきだとされています。ビタミンやマグネシウムなど、骨の成長を助ける栄養素もしっかり取り入れてくださいね。
■小学生の身長を伸ばす要素:質の高い睡眠
成長ホルモンは、眠りについてから3時間の間に多く分泌されます。
よく「夜10時から深夜2時は睡眠のゴールデンタイム」と言われますが、最近では個々人の体質や生活リズムによって睡眠のサイクルは異なると考えられています。
ただ公立小学校の登校時間や朝食の時間を考慮すると、夜10時に眠るのは正しい行動と言えます。
まとめ
今回ご紹介した小学生の成長に欠かせない要素を見てみると、規則正しい生活が大切であることが分かります。保護者が子どもの成長のためにできることは、規則正しい生活を送れるようサポートしてあげることではないでしょうか。
成長サプリメントは、小学生向け、中高生向けと種類があるので年齢に適した商品を選んでくださいね