毎年テニスの世界大会では、海外の高身長アスリートの中で好成績を残す日本人選手の活躍が注目されています。
高身長のアスリートは、遠心力を活かしたサーブや大きな歩幅、広い守備範囲を持っています。そんな中で日本人テニスプレーヤーはどのように戦っているのでしょうか?
日本のトップアスリートとして活躍する選手たちの平均身長をまとめてみました。
日本人のテニスプレーヤーの平均身長
まず初めに、テニス協会が公表している2017年度ナショナルチームの平均身長を見てみましょう。
国内男子プロテニスプレーヤーの平均身長:175.8cm
国内女子プロテニスプレーヤーの平均身長:163.3cm
ATP男子プロテニス協会とWTA女子テニス協会に所属する日本人選手たちは、国内のみならず世界大会でも好成績を残すトップアスリートばかりですが、彼らの身長は特別高いというわけではないようです。
日本人の平均身長 男子170cm 女子155cmと比べてみても、一回り大きい程度。過去のプレーヤーやユースチームを含めても、ほとんどの選手がごく普通の身長です。
世界大会上位のトップアスリートの平均身長
日本人テニスプレーヤーの平均身長については、世界のトップアスリートたちと比較してみるとその違いを感じることができます。2015年ATPシングルスの上位ランキングと身長一覧を見てみましょう。
【男子】
1.ノバック ジョコビッチ :188cm
2.ロジャー フェデラー :185cm
3.ラファエル ナダル :185cm
4.アンディ マレー :190cm
5. 錦織 圭 :178cm
6.ミロシュ ラオニッチ :196cm
7.スタン ワウリンカ :183cm
8.トマシュ ベルディヒ :196cm
9.ダビド フェレール :175cm
10.マリン チリッチ :198cm
男子の平均身長::187.4cm
【女子】
1.セリーナ ウィリアムズ :175cm
2.マリア シャラポワ :188cm
3.ペトラ クヴィトバ :182cm
4.シモーナ ハレプ :168cm
5.キャロライン ウォズニアキ :177cm
6.アナ イバノビッチ :184cm
7.ユージェニー ブシャール :178cm
8.アグニエシュカ ラドワンスカ :172cm
9.エカテリーナ マカロバ :180cm
10.アンドレア ペトコビッチ :180cm
女子の平均身長:178.4cm
世界大会の平均身長と、上でご紹介した日本国内での平均身長と比べてみると、その身長差は男女とも10cmを優に超えています。
男子の170cm台プレーヤーは日本の錦織 圭選手と、スペイン出身ダビド フェレール選手の2名のみ。女子のランキングに関しては42位 奈良くるみ選手(155cm)まですべて海外勢で占められています。世界大会では、高身長のライバルを相手にする必要があるのです。
プロテニスプレイヤー平均身長まとめ
この時期の大会は、錦織 圭選手の活躍が特別目立っていたということが記憶に新しいかと思います。
米CNNスポーツ記事でも「テニスに身長の問題はあるのか? 巨人の国を歩む日本の錦織 圭」という特集記事が組まれ、「低身長なのにグランドスラム準優勝」という実力に注目が集まっていました。
錦織 圭選手の活躍がとりわけ目立っていますが、添田 豪選手や(177cm)や土居 美咲選手(159cm)など、日本のテニスプレーヤーたちはATP/WTAグランドスラムで上位100名に届く実力者ぞろいです。
そんな日本人選手のほとんどは、テニス界では低身長とさえ言えます。だからこそ当時の錦織 圭選手の快進撃はめざましいものとして注目されたのです。
彼のプレーの持ち味は、相手への反応スピードや打球の速さといった「俊敏さ」だと言われています。2015年大会では時速201kmものサーブを繰り出しています。
彼の活躍は、世界の強豪が相手でも戦えることを証明したケースと言えるでしょう。
もちろんテニスにおいて、身長が高いということはそれだけで強みになります。世界と渡り合うトップアスリートを目指すならば、幼少期からできるだけ身長を伸ばしておきたいところですね。