高校生はお子さんの身長が伸びる最後の時期。やはり背が低いとなにかと悩む事も増えてしまいます。この時期に平均身長までは届かせてあげたいものです。
今回は文部科学省が平成28年度(2016年度)に実施した「学校保健統計調査」の結果を元に、高校生の学年・男女別の平均身長を解説していきます 。
高校生の平均身長 学年別の調査結果
■高校1年生(15歳)の平均身長
男子 168.3cm
女子 157.1cm
男女の身長差は中学2年生ごろから見られますが、高校生になるといよいよ大きな違いを感じますね。12歳~15歳ごろの思春期に見られる特徴です。
小学生くらいの年齢では、同じ学年でも早生まれ・遅生まれの違いが身長に表れます。しかし高校生にもなると男子は約1cm、女子では0.4cm程度しか変わりません。
■高校2年生(16歳)の平均身長
男子 169.9cm
女子 157.5cm
女子は小学校高学年ごろから、男子より一足先に思春期を迎えるため、高校3年間を通して、大きく身長が変化することは稀です。
もちろん高校生活の中でスポーツを頑張る子など、例外もあります。スポーツも、身長を伸ばすことも、諦めずに続けていきましょう。
■高校3年生(17歳)の平均身長
男子 170.7cm
女子 157.8cm
子どもの身長を伸ばす上で、まさに「最後の仕上げ」となる年齢です。ですが中には17歳、それ以降でも背が伸びる子もいます。17歳になっても平均身長よりも低い子は、骨の成長に伸びしろである「骨端線」が残っているケースも。
大学生活に向けて生活が自由になってくる場面も多いですが、生活習慣をきちんと守れるようにしていってくださいね。
高校生の子どもの成長に大切なこと
文部科学省が過去100年以上行ってきた調査を比較してみると、1901年と2000年では約13cmも平均身長が向上してきました。
ですが2000年代に入ると平均身長の推移はストップ。0.3cmほどではありますが、低下してさえいるのです! その理由は「睡眠不足」「運動不足」「栄養価の偏り」にあるようです。
保護者として、高校生の成長をどうサポートしていってあげれば良いのでしょうか?
高校生の身長を伸ばす要素:適度な運動
中高を通して部活をすると、「自分が体育会系・文科系どちらなのか」という意識も生まれてきますよね。
高校生になると部活等で運動をする子と運動不足の子、それぞれの運動量は大きく分かれるのです。文科省の平成25年「中学校・高等学校生徒のスポーツ活動に関する調査報告書」でも、約22%の高校生が「スポーツをするのが嫌い」と回答しています。
高校生の身長を伸ばす要素:バランスの良い食事
身体を大きく成長させるためには、もちろん食事も大切。6大栄養素をバランスよく摂取するのが一番ですが、運動量によって脂質の量は調整しましょう。
脂質・糖質を抑えてたんぱく質をとるには、低カロリーな鶏のささ身肉や、植物性たんぱく質である大豆などがおすすめです。
高校生の身長を伸ばす要素:質の高い睡眠
思春期に比べると、高校生の成長ホルモン分泌は穏やかになってきます。自然に背が伸びる小中学生以上に、「睡眠の質」を大事にしましょう。
成長ホルモンは睡眠後2,3時間の間に多く分泌されます。高校生になると深夜のテレビやスマホなど夜更かしの誘惑は多いですが、身長を伸ばすために大切な時期ですから、保護者としてもきちんとした生活リズムを守れるようサポートしていってください。
高校生の身長を伸ばす要素:心のケア
高校生は大学受験を控えていたり、恋愛や家庭環境の変化など、心のバランスも大きく変化しますよね。
重い悩みやストレスを抱えた生活をしていると、ホルモンバランスなどが乱れ、成長にも影響が出てしまうケースが見られます。運動や趣味など、適度にストレスを発散しながら、心にゆとりを持つことが大切です。そういった不安を親身に相談できるということも、家族の大切な役割ではないでしょうか。
身長が足りないとファッションが上手く決まらないだけでなく、職業の選択肢にも制限が出てしまうこともあります。子どもの将来のためにも、この時期に身長をしっかりと伸ばしてあげたいところですね。