子どもが他の子に比べて身長が低い、同級生と比べても成長が遅いと感じることがあるかもしれません…だからといって、心配することはありません。
心配するのはいくつかチェックをしてからでも遅くないでしょう。
俗に言う「低身長」というのは「現在の身長」だけで判断するのではなく、「1年間でどれくらい伸びたか=成長率」も重要な判断要素です。
つまり、以下の2つの基準によって、低身長なのか単に成長期が遅いだけかが変わってきます。
【1】同年齢の平均身長と比べてどれくらい低いか?
【2】1年間の成長率が同年代と比べて低い状態が2年以上続いているか?
というのが1つの目安になります。
厚生労働省の統計で子どもの成長度合いを確認
ここではいくつかの年齢別データを一部載せておきます。
このデータを見ると男子の成長ピークは1歳~5歳と12~14歳くらい、女子の成長ピークは1歳~6歳と10歳~12歳となっています。
ピーク時は男子が13歳で1年間で平均8cm伸び、女子は11歳で平均7cm伸びています。
【男子年齢別、身体発育値】
06歳:平均110cm、上位10%116cm、下位10%104cm
09歳:平均133cm、上位10%140cm、下位10%126cm
12歳:平均152cm、上位10%163cm、下位10%142cm
15歳:平均168cm、上位10%175cm、下位10%160cm
【女子年齢別、身体発育値】
06歳:平均109cm、上位10%115cm、下位10%103cm
09歳:平均133cm、上位10%141cm、下位10%122cm
12歳:平均151cm、上位10%161cm、下位10%147cm
15歳:平均156cm、上位10%163cm、下位10%150cm
出典:平成27年度学校保健統計調査による身体発育値及び発育曲線
もちろん、思春期が早い遅いということだったり、ストレス環境下に置かれているとか、食事や睡眠が不足しているなど、色々な要因でピークには個人差がありますが、平均ではこの年齢で一気に伸びるみたいです。
ですので、これを1つの目安として覚えておいて、子どもの成長を見ていくといいでしょう。
余談ですが、僕の身長は常に下位10%に位置していました(苦笑)、もしこの情報を知っていたら、また違った生活スタイルになっていたかもしれませんね。
家での定期的な測定が早期発見に繋がる
学校で行う身体測定とは別に家でも定期的に身長を測って記録しておくと、より子どもの成長パターンがわかりやすく見えてきます。
身体測定は基本、年に1回しか行われないので、それとは別で家で簡単な記録をしていくと、「あれ?あんまり伸びていないかも?」と気づくのが普通より早くなります。
そして、もし今回話した、
【1】同年齢の平均身長と比べてどれくらい低いか?
【2】1年間の成長率が同年代と比べて低い状態が2年以上続いているか?
という2つのポイントで平均よりも低い場合や伸びが遅い場合は、できるだけ早い段階で「身長を伸ばすための成長ホルモンの分泌」を増やしていく生活スタイルを始めた方がいいでしょう。