最近では、大人だけではなくて小学生のような子どもも、ダイエットをしたいと考えることが多くなっています。
特に小学生アイドルも増えているのが、その背景にあります。雑誌に登場する小学生のアイドルやモデルは、背が高くて細く、美しい曲線をしています。これに憧れて、小学生の頃からダイエットに励む子どもが増えているわけです。
小学生でも体型を意識する子どもが増えてきている
最近の小学生は少しでも脚が太かったりすると、学校で馬鹿にされてしまう、ということも多くなっているようです。こういった現状が、小学生をダイエットに駆り立てる背景です。
しかし、成長期にある小学生のときに、誤ったダイエットをしてしまうと、健康を害してしまうリスクが高いです。
小学生の間違ったダイエット方法
子どもが最も陥りやすい間違ったダイエットが、過度な食事制限です。
食べなければ痩せる、という安易な考えで、極端に食事を制限してしまいます。すると、必要な栄養がまったく足りていない状態に。成長期に充分な栄養を摂らないと、重大な影響を及ぼします。成長期を過ぎてからいくら栄養を摂ったところで、改善できない問題となってしまうことも…
特に男子よりも女子のほうが、低年齢でのダイエットを始めるケースが多いです。これはやはり、容姿に対して強い関心を抱いたり、友達と執拗に比較することが男子よりも女子のほうが多いためです。食事制限による過度なダイエットに走ってしまうのも、女子にありがちな失敗だといえます。
女子の無理なダイエットのリスクとは
女子はダイエットによるリスクも大きいです。生殖能力に悪影響を及ぼします。特に生理不順に悩む女子が増えています。ひどいときには、若くして閉経となってしまうことがあります。
成長期に充分な栄養が摂れていないと、体は生命維持を優先させます。つまり、足りないエネルギーを脂肪から作って、それで痩せていくわけです。しかし痩せる一方で、女性ホルモンが減少するという事態が起こります。
女性ホルモンが乱れたり減少したりすると、生殖のほうにも障害を及ぼします。生殖器の発達がうまくできないと、将来的な不妊に陥るリスクも増してしまいます。
女性ホルモンが減少するのに加えて、カルシウムやたんぱく質といった栄養素が不足してくると、骨密度が減少していきます。成長期に骨密度が減少した場合、成長期を過ぎた後にどんなに頑張ってカルシウムを始めとする栄養素を摂ったところで、回復するのは難しいです。
年齢を重ねてから、骨粗しょう症になる危険が極めて高くなります。骨密度が低いということは、すなわち骨の強度が弱いということです。普通なら怪我をしないような衝撃であっても、簡単に骨を折ってしまうなど、事故も起こりやすくなります。
成長期における正しいダイエットの方法とは
成長期における無理なダイエットは、非常にリスクが高いことを指摘しました。
そこで大事になってくるのは、正しい方法でダイエットをするということです。成長期の場合、栄養を十分に摂ることが大事ですから、基本的に食事制限はおすすめできません。良い方法は、運動と睡眠です。
運動をして消費カロリーを上げる
たくさん食べても、それ以上に運動をしてカロリーを消費すれば、痩せていきます。単純に摂取カロリーよりも消費カロリーを上げればいいわけです。
小学生の頃であれば、運動をする機会はたくさんあります。そこで思いっきり身体を動かして、摂取したカロリー以上に消費するようにすれば良いです。
良質な睡眠で脂肪を燃焼する
日中にたくさん身体を動かしておけば、夜はぐっすり眠ることができます。この深い良質な睡眠も、ダイエットには大きな役割を果たしてくれます。
あまり知られていませんが、運動だけではなくて、睡眠も高い脂肪燃焼作用があります。睡眠時に、最も多くの成長ホルモンが分泌されます。この成長ホルモンが、脂肪を分解したり燃焼したりしてくれます。
特に睡眠時には、ホルモンのなかでも「レプチン」というものが増加します。この「レプチン」は、食欲を抑える働きがあります。たとえば、空腹のまま寝ても、朝起きると空腹感がなくなっているのは、「レプチン」の影響でもあります。
充分な睡眠が摂れていないと、逆に「グレリン」というホルモンが増えます。この「グレリン」は、食欲を沸き上がらせる作用を持っています。睡眠不足だとたくさん食べてしまって、ダイエットを阻害してしまいます。
痩せたいと思っている人は、なるべく起きていたほうがカロリーも消費されて痩せると誤解していることが多いです。
寝ると太りそう、と考えている人も多いです。しかし実際のところは、ぐっすりと寝たほうが痩せやすくなっています。特に成長期の子どもは寝ている間に大量の成長ホルモンが分泌されますから、余計に痩せやすくなります。
ダイエットで余計なリスクを負わないためにも、ぜひ運動と睡眠を意識して、正しい方法を実践していきましょう。
小学生のお子さんにはジュニサプがおすすめです。中学生、高校生のお子さんにはトータルアップがいいでしょう。