成長期の子どもは、非常に多くの栄養素を必要としています。背が伸びない子どもは、骨の成長に必要な栄養が足りていないことも多いです。
しかし、その必要な栄養素は多岐に渡ります。一日に多種類の栄養素を必要量を摂ろうと思うと、なかなか食事だけでは難しいものがあります。
そこで、サプリメントを使用する家庭が増えています。いまやサプリメントは大人だけではなくて、子どもも摂るのが当たり前になっています。
サプリメントは、不足しがちな栄養を補えるものなので、うまく利用できれば良いアイテムになります。
ただし、サプリメントの選び方や飲み方を誤ってしまうと、思ったような効果を得ることができなかったり、副作用によって身体に悪影響を与えてしまうことがあります。
そこで今回は、正しいサプリメントの選び方や飲み方について、詳しく解説していきます。
サプリメントの正しい選び方
子どもの栄養不足を補うために利用するサプリメント。しかし、誤ったサプリメントを選ぶと、体調を崩すなど逆効果となってしまうことがあります。
この項目では、サプリメントの正しい選び方を紹介していきます。
子どもを対象にしたサプリメントを選ぶ
大人と子どもでは、同じ栄養素でも、1日に必要な量が変わってきます。
尿と一緒に過剰な分が排出される栄養素でない場合には、上限量が決められています。上限量を超えて摂取してしまうと、過剰摂取となって身体の不調につながります。
そしてこの上限量は、やはり大人と子どもで変わります。一般に上限量は大人のほうが大きくなります。
このような事情から、大人を対象にしたサプリメントの服用量を、そのまま子どもに適用してしまうと、過剰摂取につながってしまう危険性が高くなります。
特に大人と成長期の子どもで、必要とされる栄養素にも違いがあります。そこで、サプリメントを選ぶ際には、必ず子供用のものをチョイスするようにしましょう。
そうすることで、商品に記載されている1日の摂取目安を守れば過剰摂取の心配がなくなります。加えて、子どもに必要な栄養素が配合されているために、効果的な栄養補給を達成することができます。
子ども対象のサプリメントが有効なのですが、子ども対象のものならではの注意点もあります。特に子ども対象のサプリのなかには、飲みやすく作られているものがあります。
お菓子のように食べられるように、グレープやアップルやヨーグルト風味になっているものも。それこそ、ラムネのような感覚で食べられます。
しかし、こういったお菓子感覚のものは、含まれている栄養素が少ない傾向があります。タブレットのなかに、栄養素の他に甘味料や香料など、いろいろな添加物が入っているためです。
こういったものだと、1日の摂取量を満たしても、肝心の栄養があまり摂れないということも。添加物ばかりを摂ってしまう結果になります。
そこで大事なのが、子供用といっても、しっかりと栄養素が含まれているものを選ぶことです。飲みやすさよりも配合されている栄養素を重視するべきです。
サプリメントは飲み込むものを選べば、そもそも味は必要がないです。不必要な味をつけてお菓子のように食べるタイプよりも、味はなくても栄養素が含まれているものを選びましょう。
そしてそのサプリを飲んだ後で、お菓子を食べたいなら本当のラムネを食べれば良いわけです。
メイドインジャパンなサプリメントを選ぶ
海外で作られたサプリメントが全て危険だということはありません。
ただし、海外と日本では認可されている成分に違いがあります。外国人と日本人では身体のつくりや骨格、アレルギーなどにいたるまで細かな違いがあります。
その国の人には合っていても、日本人には合っていないということがあります。
このように、日本製と海外製のサプリは、いろいろな違いがあるわけです。自分に合っていないサプリを使用すると、副作用が出てしまうリスクが高くなります。
そこで、安心して毎日摂取できるように、メイドインジャパンなサプリメントを選ぶようにしましょう。
サプリメントの正しい飲み方
サプリメントは、間違った飲み方をしている子どもが多いです。リスク回避のためにも、正しい飲み方を教えるようにしましょう。
サプリメントを飲みすぎない
サプリメントは、飲めば飲むほど身体に良いと思ってしまいがちです。しかし、実際にはそのようなことはありません。栄養素によっては、過剰摂取の危険があるものも。
今では子供用にラムネのような飲みやすいサプリメントも多く販売されています。こういったものだと、親が目を離した隙に、お菓子のようにポリポリ食べて、気づけば1箱全て食べてしまった、なんていうことがあります。
くれぐれも飲みすぎないように注意をしておきましょう。
サプリメントはあくまでサポート役
サプリメントは、あくまで日頃の食事の不足を補うものです。普段の食事をおろそかにしても、サプリを摂っているからうちの子は大丈夫、ということにはなりません。
日常の食事をベースにして、足りないものをサプリで補う、というスタンスが、子どもの健康的な成長のために不可欠になっています。
そして、サプリメント選びは親御さんがしっかり選んであげてください。間違っても、成長に阻害があると言われる「人工甘味料」入りのサプリメントは選ばいないようにしてくださいね。